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『どこよりも遠い場所にいる君へ』

by kikoko

神隠しの入り江と呼ばれる、立ち入り禁止区域に倒れていた少女を発見するところから始まる物語。
他人に言えない闇を抱えた少年は、屈託のない笑顔を見せてくれるその少女に惹かれていく…。

 思春期特有なのかな、心の拠り所が目まぐるしく変わって、不安定すぎる精神状態の中で出会った異性というのは、人生に色々な影響を与える存在になると思います。
そうやって不器用ながら人との付き合い方ってのを知っていくんだろうなと思うのですが、この作品では、主人公も入り江で倒れていた少女も、そして二人を取り巻く登場人物たちにも、
みんなにそれぞれ抱える闇があって、それらが明かされていく度に、ズキズキと心が傷んでいく感じがすごかったです…。

 書店のポップには「泣ける!」という言葉が並んでいましたが、泣けるというより心が疼くという感覚が近いのかなぁという気がしました。

とても面白い物語だった!


kikoko
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