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『SとN』- フリーペーパー考

by kikoko

かつて、九州はその名の通り九つの国に分かれていた。
筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩。

何気なく聞くとどうということは無いが、お正月に食べる「筑前煮」の筑前や「さつまいも」の薩摩など、こんなところにルーツがあるのかと思ったりもする。


今回は『SとN』を取り上げる。

Sは佐賀。Nは長崎。この二つの県の自治体が共同で発行しているフリーペーパーだ。


なぜこの二県なのか?

いわんや、この両県はかつての肥前の国であったのだ。


ところで、このフリーペーパーで取り上げるのは、
佐賀県西部と長崎県北部である。

- ここに地終わり、海始まる

とは16世紀詩人、ルイス・デ・カモンイスの言葉であるが、
日本に目を向けてみると、その「果て」を見つける事ができる。


どこに日本の「果て」を見つけられるかは、実際にフリーペーパーを読んで確かめて欲しい。


ヒントは、今回の舞台にもなっている『松浦鉄道(MR)』だ。

佐賀県の有田から長崎県の佐世保まで。

長くても2両までという車両の走る風景は、
きっと、乗って絵になる見て絵になる三方良しなのではないだろうか。

1日乗車券もあるらしいので、鉄道好きにもおすすめだ。


さて、フリーペーパー『SとN』の話に戻らなければ。
それにしてもこのフリペ、ぼくは博多の本屋で入手したのだけれど、
本を一冊買ったかのような錯覚に陥った。

ページ数143!!

下手な週刊誌なんかより分厚いんじゃないだろうか、
表紙の紙質もしっかりしているため、持っていてサマになる。

何より、本はジャケットも大事だ。
ジャケ買いして読まなくなった本もたくさ...(ゲフンゲフン)

ぼくらが普段使うスマホは、本は読めるし漫画も見れる。
動画も自由自在だし、なんならVRのスコープ代わりにだってなる。


ぼくたちは、ただスマホ映えするものを求めているだけなのかもしれない。
けれど、たしかに実体としての紙、ことに本には心惹かれるものがある。



同じ言葉かもしれない。

目の前に並ぶ言葉のひとつひとつに、違いはない。
写真のサイズが小さくなっただけかもしれない。

持ち運びが不便な、燃えるゴミかもしれない。


ぼくたちが手にとるのは、情報誌ではなく、旅先の思い出だ。
松浦鉄道に乗るひとたちのリアルがSとNにはある。

いつもの通勤電車の中で優雅に乗客を眺めたりしない。

こんな雑誌を通して、思い出をより強固なものにしているのだ。



旅をするには切符が要る。
SとNの表紙と背表紙には、それぞれ松浦鉄道の切符が載っている。


たまには何にも考えずに旅行ってのもいいかなって思える、
そんなフリーペーパーです。


写真多めで、比較的読みやすいフリーペーパーだと思います。

それでは



kikoko
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